news
2016/08/12 17:26
当店で販売しているコーヒーの生豆・焙煎豆はすべて、コーヒー全体の流通の8%ほどしかないと言われる、「スペシャルティコーヒー」と呼ばれるクラスのコーヒー豆を使用しています。
最近は、いろいろなカフェや焙煎屋さん、雑誌などでも見かけることが多くなってきたスペシャルティコーヒーというキーワード。実は、どんなものかよく知らないという方も多いかと思います。それでは、スペシャルティコーヒーとはいったいどんなコーヒーのことなのでしょうか。
スペシャルティコーヒーとは?
おいしいコーヒーを飲む一番の決め手は、コーヒー豆の品質の良さです。焙煎や抽出の技術によっても味はもちろん大きく変わりますが、技術で素材の良さを超えることはできません。
先ほど、当店のコーヒーは全てスペシャルティーコーヒーと呼ばれる上質なコーヒー豆を使用しているとご紹介しました。
焙煎や淹れ方など、もちろんこだわればこだわるほど美味しくはなっていきますが、上質なコーヒー豆を使えば、どなたでも簡単においしいコーヒーを作ることができます。上質なお肉を焼けば、素人が塩コショウで味付けするだけでも美味しく焼けてしまうのと同じです。
口に入れた瞬間美味しいと思わせるように香り高くてコクがあり、雑味がなく心地よい余韻を味わえるコーヒーです。また、スペシャルティーコーヒーはトレースアビリティーがはっきりしているものがほとんどで、安心、安全とも言えるでしょう。
トレースアビリティとは?
ト レースアビリティとは、すごく簡単に言えば、どこで、だれが、どのようにして作ったのかが分かるという意味です。ですので、スペシャルティコーヒーと呼ば れるコーヒー豆には生産国や品種、精製方法、農園などが明記されています。ときには、生産された区画まで書いてあることも。
日本のスーパーでも、安心してもらうために野菜の生産者を明示するようになりましたが、スペシャルティコーヒーの登場によって、同じように高品質で安心な豆が手に入りやすくなったといえるでしょう。
スペシャルティコーヒーの認証ってあるの?
ここまで、さんざんスペシャルティコーヒーと言ってきましたが、実は普通のコーヒー豆とスペシャルティコーヒーを区別する認証団体のようなものはありません。フェアトレードやオーガニックなどのように、"スペシャルティ"を名乗るために必要な許可はないのです。
極端なことを言ってしまえば、缶コーヒーに使われているようなコーヒー豆をスペシャルティコーヒーだと言ってしまうこともできるということでもあります。
ただ、もちろんスペシャルティコーヒーであるかどうかを判断するための基準は明確に定められていますし、生豆の販売業者から焙煎屋さん、カフェはその基準に従って「当店はスペシャルティコーヒーを使用しています」と自称しているわけです。
あまり無茶なことをしていると業界からもつまはじきにされてしまうので、あえてウソをつくような方たちはいないでしょうが、スペシャルティコーヒーと一口に言っても、その中でさらに品質が分かれることだけは知っておくといいかもしれません。
コーヒー豆はまず飲んで、味わってみることが大事
このように、COE(Cup Of Excellence)などのコーヒー豆の品評会に出されたコーヒー豆ならともかく、実際のところは、それ以外のコーヒー豆が本当にスペシャルティコーヒークラスかは分かりません。
スペシャルティコーヒーにはそれを認証する機関がないため、「当店で使用しているコーヒー豆はスペシャルティコーヒーです!」と名乗っていても、本当にそれがスペシャルティコーヒークラスの豆かは飲んでみるまで分からないのです。
では、消費者はどうすればよいのでしょうか。
答えは簡単で、気になったコーヒー豆があればまず飲んでみてください。そして、それがやはり(好みかどうかではなく)上質だと感じられたのであれば、その豆には上質なコーヒー豆だったと判断する価値があったのだと言えるでしょう。
ちなみに、当店のコーヒー豆は、過去にCOEなどの品評会で受賞した農園のもの、グッドインサイド認証を取得しているものと、その品質や安全性が高く評価されているものだけを使用しています。もちろん、当店のスタッフが自身の舌で味わい、スペシャルティコーヒーだと判断したものばかりです。
まずは、「スペシャルティってどんなコーヒーなの?」と気になる方は、当店の生豆や焙煎豆を体験してみてはいかがでしょうか。